Report > YOSHI ARAYAの「嘘の裏を読め」
LOUDPARK08(ラウドパーク08)1日目
さいたまスーパーアリーナに開演1時間前に到着すると、会場外はオフィシャルグッズを求める長蛇の列が出来ていた。今年からマーチャンダイス売り場とクロークが会場外になっており、お陰で入場口はすんなり入れる。
今年唯一の国内バンド、HEAD PHONES PRESIDENTでLOUDPARK08は幕を開ける。Anza<vo>のパフォーマンスはメタル・ミュージカルを観てるようだった。イントロのスラッシーなリフに「おおっ!」と思う瞬間はあるが・・。
SECRET & WHISPER。喫煙所で聴こえてきた日本語での挨拶を聴いて「女性ヴォーカルだっけ?」と勘違いしてしまうほど、メロウなハイトーン・ヴォーカルが特長。出身国カナダの広大な自然を想起させる美しいハードロック。女性ファンが付きそう。
AIRBOURNE。曲はもろAC/DCなのだが、中途半端でなくここまでそっくりだったらむしろ微笑ましい。若々しいパフォーマンスにも好感を持った。2本のギターがエクスプローラーなので、見た目はAC/DCよりメタリック(笑)
APOCALYPTICA。低音の高速リフを弾く様は、生で観ても信じられないテクニシャン振りだった。動く3人の煽りも凄い。が、実は半分以上ドラマーを観ていた。K氏<ds ; 加マシンヘッド、ぽおるメイツ>と叩き方も音もそっくり。注目されたコラボはSONATA ARCTICAのヴォーカルと。
OBITUARY。もっと音像がぼやけてるのかと思ってたが、とてもタイトな演奏で素晴らしかった。おかしな表現かもしれないが、クリアなデス・メタルで聴き易かった。
MESHUGGAH。この音をどうやってライヴで再現するのか興味津々だったのだが、その「前衛的さ」は十分伝わった。変拍子の洪水は壮絶だったが、若干音圧が弱かったか?
DRAGONFORCEは昨年観てるので昼食へ。会場内通路でハリー先輩<g ; UNITED>と偶然遭遇。先頃限定販売されたUNITEDのDVD『OFFICIAL BOOTLEG』にメタル祭vol.6の映像を使って頂いた御礼を述べる。ラスト1曲聴いたDRAGONFORCEは、昨年より音がクリアで良かったと思う。
SONATA ARCTICA。最初アリーナ前方で観てたのだが、ヴォーカルとバスドラしか聴こえない。アリーナ中央、後方と場所を替えるとバンドの演奏も聴こえてきたが、最後までバランスは悪かったように思う。会場のせいか、SONATA ARCTICAに限らず最初は音のバランスが悪いバンドが多い。が、2〜3曲で立て直すバンドも多かった。
CARCASS。素晴らしかったの一言。LOUDPARKは会場の左右にステージがあり交互にバンドが演奏する。それらステージの中間に大型スクリーンがあって、複数台で撮影しているライヴ映像を大写ししている。このライヴ映像が生音より一瞬遅れており観てて気持ち悪いのだが、CARCASSだけはそこにおどろおどろしいイメージ映像をずっと流してた。これも効果的だったと思う。
AVENGED SEVENFOLD。初めて観たのだが、もっと尖がった音を出すだろうと思ってたが、音像がぼやけてて残念。良い印象を受けなかったのは、そもそも曲が・・。
DOWN。「もっと歌えるだろ!」と思いながら観てたら、尻上がりにフィリップのヴォーカルは調子を上げていった。ドゥーミーなリフが自然と頭を揺さぶらせる。あの忌まわしい事件以来、フィリップがステージに帰ってきたというだけで感慨深かった。
SLIPKNOT。ひたすら楽しかった。トリの利を生かし、電飾やパイロを使った派手なステージセットが、さらにライヴを盛り上げた(トリ以外のバンドは基本バックドロップのみ)。賛否両論の新譜からの曲も、セットリストに違和感を与えなかった。かつてのトミー・リーほど派手ではなかったが、最後にジョーイがゆっくり、ゆっくりと回りました。
1日目の観客動員数は物凄く、15時過ぎと時間は遅かったがフードブースのロッテリアに並んでたら「ハンバーガーは売り切れました」と言われ唖然とした。昨年はなかったアリーナ前方への入場規制も行われたが、CARCASSが始まる前は興奮したファンが制止する係員を押し込んで前方へ雪崩れ込んだ。その雪崩の1人だった筆者は、危険を感じつつも「これぞメタル!」と若干ほくそ笑んでいた。全てのセットリストはしばらく「伊藤正則のPOWER ROCK TODAY」のサイトで見ることが出来ます。
pix & report : YOSHI ARAYA