Tomi JoutsenにもらったサインなんばHatchは川沿いにある。対岸にはお洒落なカフェレストランがあり、モダンな雰囲気を醸し出している。一方、道路を挟んで向かいには庶民的な居酒屋があり、外のテーブルでたこ焼きとビールを頂きながら開演を待つことにした。開場時間が迫るにつれて、一目でわかる我々の仲間が会場に向かっていった。高速バスを使った一泊旅行である者にとって、自転車で駆けつける若者が羨ましかった。

開演30分前くらいに入場する。行列もなくすんなりと入れ、マーチャンダイスも3分待ちで購入できることに違和感を感じる。筆者がラウドパークやドームなど大会場でのライヴに慣れてしまったからだ。しかし、お客さんの入りは悪かった。アモルフィスが始まる時点で6、7割しか埋まってなかった。

今回はアモリフィスとチルボドのカップリングだったが、2つのバンドに共通に感じたことと違いを感じたことがあった。

共通に感じたのは、どちらも演奏重視のステージングだったこと。派手な演出はなく、MCも少な目で曲を立て続けに演奏してくれた。それに加えて、演奏技術も高かった。アモルフィスはまるでCDを聴いているかと勘違いするくらいに再現性が高かった。逆にチルボドは全ての曲がCDより速いテンポで演奏されたが、特に新作のような複雑な曲をよくこのテンポで演奏できるなと関心した。

アモルフィスはミドルテンポの曲が多く、きっとヨーロッパの方では客席を含めた大合唱が起こっていると勝手に想像するのだが、それは日本では起こらなかった。観客の煽り役を1人で担うヴォーカルのトミ・ヨーツセンは、その点で苦労したと思う。ただ、日本人はしっかりと曲に耳を傾け、曲が終わる毎に盛大な拍手で褒め称えた。バンド側も、気に入られてないとは感じなかったと思う。

チルボドは2階指定席から見たので、1階の様子がどうだっかはっきりはわからない。が、曲自体がそもそもアモルフィスよりスピーディーなものも多いことから、会場のヴォルテージは上がった。モッシュまでいかないが、1階前方ではかなりの押し合いへし合いになっていた。お決まりとなったギターリフの大合唱も起きた。筆者はラウドパークでしかチルボドを見たことがなく、今回は音がまともに聴こえたことがとにかく良かった。

印象に残ったのは、アレキシの手首を柔らかく使うピッキングと、ヤンネの演奏してないときの行動だ。

アレキシは弦を撫でる様にピッキングする。それはまるでパンクを演奏しているかのようで、基本的にガガガとダウン・ピッキングするローペと対照的だった。ソロの時は軽やかにフレット上を移動する指を見ているだけでも楽しかった。彼はギターから発する音を自由自在に操っていて、タイプは違うがスティーヴ・ヴァイのようだなと思った。

ヤンネは何を飲んでいたのだろう?とにかく、自分が弾かないパートが来たら必ず何かを飲んでいた。あれがアルコールなら、相当酔っ払っていたはず。またある時は、スーッとステージ袖にはけて行く。時にはドラムにちょっかいを出す。しかし、プレイは完璧にこなす。私は結構彼の行動に釘付けになってしまった。BURRN!誌のインタヴューを読んでもわかるが、なかなか興味深いパーソナリティの持ち主だ。

セットリストは、Spirit In The Skyさんや日々の中の音楽さんを参照して下さい。

公演終了後、なんばHatchを出たところでビアガーデンをやっていたので食事を済ませ、それから電話して道を尋ねながら何とかRockRockに辿り着いた。大勢のお客さんでごった返す中、アモルフィスのメンバーも会話を楽しんでいた。そこで貰ったのが写真を載せたトミ・ヨーツセンのサイン。彼は12年間髪を伸ばし続けているらしい。あとでチルボドのローペも顔を出していた。そこで見たメンバーたちは、結構普通の人に見えた。180cmの自分より背が低かったりするので、余計にそう思えた。彼らはオンとオフを切り替えて体調管理し、ツアー生活を楽しんでいるのだろう。